第十二回東方SSこんぺ(嘘)

― Historical 2012 Century ―

2013/10/27 04:21:10
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 ―Prologue 2012―


「貴方は、聖徳太子なの」
「ん?」
「これまで嘘をついていたの芳香、貴方は聖徳太子なのよ」

 墓場でそんな事を言われましても!?
 困ってしまって聞き返してしまう。

「私は聖徳太子なのか?」
「そう、貴方こそが真の聖徳太子なのよ。豊聡耳神子様は影武者で、日出ずる国の太子なのよ貴方は」
「い、いきなりすぎるなぁー。なんかさっぱりわからんぞぉー、本当かそれ?」

 夏のセミはうるさくて、せーがの言う事を私は聞き間違えているんじゃないかと思った。
 墓場は良く音を通すのだ。だから、聞き間違える。霊のせいじゃない。

 大体がして、そんなすっごい話をこんな場所でするものだろうか?
 怪しい。
 私の腐った脳でもわかるぐらいに怪しい。
 じっと睨んでいると、せーがは冷や汗なのか暑さのためなのかわからない汗を一つかきながら続けた。

「おでこにずっと貼ってある御札、何故だと思う?」
「んー、前に教わった気がするが忘れました」
「よろしい。それはね、貴方が聖徳太子であることを隠すためだったの。顔を隠し世を忍ぶためであったのよ」
「あ、それで額についているのか」
「そうそう。そんな感じで」

 へー。

「そして、はがすことによって、貴方はまた聖徳太子へと戻ることが出来るって訳」
「おお、進化するのか!」
「うーん、どっちかというとスーパーサイヤ人かしら」
「サヤ? サヤエンドウになるのか?」

 せーがはうっすらと笑いながら、私の額の御札に手をかける。
 何故笑ったのかわからなかった。

「私もね、退屈していたの」
「なら遊ぼう! 何をしますか。それより僕と踊りませんか! ふふっふぅー」
「貴方のそういう所嫌いじゃないけれど、大人の遊びがしたいのよ」
「お、それは記述すると教育委員会に怒られる感じか?」
「そうかもしれない」

 きゃー。

「でも、これは複雑で、そして少しだけ長い退屈しのぎになるかもしれない」
「聖徳太子になることが?」
「ついでに言えば、貴方の為の物語ではないかもしれない」

 せーがはもう一度笑い直した。

「本当は、私、こういうお話が好きじゃないの。それは本当よ」
「なんのことだ?」
「でもたまにはいいかなって。気まぐれのように思ったのよ。何も起こらないから、幻想郷はひっそりと忘れられそうだし」
「通り雨みたいだな」
「そうね、私にはぴったりなのかもね」

 御札を持つ指の力が強くなったのがわかる。
 あ、はがすのか。
 私が聖徳太子になるのか?
 ふーんって思っていたら、せーがが顔をよせてくる。
 水色の不思議な髪型が、私の顔を少しくすぐった。
 肩に手をまわして抱きしめられる。
 背中を撫で回している。

「さ、楽しみましょう」





 そして、はがされた





 ―1―


 暦の上では秋になり、しかしながら蒸し暑い日が続いているが、図書館というヤツは実に涼しい。
 向かいに座り、ワインと簡単なサンドイッチをつまみながら本を読み続ける魔女の力なのだろう。
 最適な温度と湿度でなければ、本というのは読むにも保管するにも不適切なのだそうだ。
 なるほど、参考になると思った。
 私も統治の後には、是非ともこうした書庫を持ちたいものだ。

 紅魔館、と言うのは幻想郷においては一大拠点である。
 前面が真紅に染まった屋敷の景観は近場の湖から見ると異様ですらある。
 主であるレミリア・スカーレットの趣味なのかまではわからないが、新参者というにはそろそろいかない組織である。
 実力としては、早めに調停を結びたい。
 が、そうした交渉の為の密書の書き方やら軍事的または政治的な観点というものが、私には残念な事に不足していると思ったのだった。
 
 聖徳太子、のハズなのだがね……

 私の目の前には幾つかの軍事書や帝王学、それと歴史書がつまれている。
 ついでに興味程度のレシピ本。
 読むスピードだけはどうやら早いらしく、魔女曰く

「読んでいるのか疑問だわ」

 というお褒めの言葉をいただくほどだ。

 魔女……パチュリー・ノーレッジはこれまた分厚い魔導書を読みながら時折、私の事を監視するように眺める。
 少しほっそりとした顔立ちと目、紫色の長くまとめた髪型は実に怪しげな知識人というヤツだった。
 仙人、という方が正しいのかもしれない。
 そういえば、霍青娥は何をしているのだろうか?
 私がせっかく聖徳太子として新たにこの幻想郷を統治しようというのに、一向に姿をみせない。
 覚書程度に、この周辺の地理を書いた書物を渡されて以降会っていない、というのは不思議というより何か策略があるのかと思わざるを得まい。
 我々が寝床にしている神霊廟にすら帰っていないのだから。
 同じく、私の影武者であった豊聡耳神子もいなくなっている。
 影武者だったので去ってしまったのだろうか? それとも霍青娥と共に何かしでかすつもりだろうか?
 他の神霊廟の面々も私の本格的な始動に困惑している様子が見て取れて聞きづらかった。
 私としても物部布都と蘇我屠自古の両名に聞くのはどこか恥ずかしかったし、まして朝廷を新たに生み出そうなどというのはあの二人にとってはどこかトラウマかもしれない。
 機を見て、杜を制せなければ。

 雑念が入っていると、パチュリー・ノーレッジから声をかけられる。
 落ち着いてか細く、どこか素であるのに耽美な声。

「それで聖徳太子さん。少しは頭の中にインプットできてるのかしら?」
「私は聖徳太子だぞ、当然ではないか。既に全書物が3度と読み通されている」
「結構。速読大いに結構。読めるうちにどうぞ」

 再び書物に視線を落とし、自分の読書をはじめた。
 気が付いたようにワイングラスを手に取り、音もなく赤紫の液体を口に入れた。

「聖徳太子様もいかがかしら」

 目線を本にあわせたまま、意外な言葉をかけられた。
 図書館に入れてもらえるだけありがたい、と思っていたが簡易なオモテナシを受ける事になるのか?
 交渉か。

「固くならないでよ。貴方、固くなると物理的に硬いんでしょうから」
「言っている意味が良くわからないが」
「やれやれってことよ」
「余計にわからない」
「そうですよ、パチュリー様。馬とか鹿には良く言って指図してあげないといけませんわ」

 そう言いながら、3分の1程注がれたグラスを銀髪のメイドが少しグラスを回してから差し出してきた。

「本日のワイン、ヒストリカル・ナインティーン・センチュリーでございます」

 いつの間にいたのだろうか?
 この図書館にある気配は私と、パチュリー・ノーレッジだけだと思っていたのだが……
 だが、私は平静を装い「ありがとう」とグラスを受け取った。

「見るからに濃いな」
「それ、貴方の為に開けさせたのよ」
「ほう、それは面白いな。それは何故わざわざ」
「ああ調子が狂う……何故わざわざですって、貴方が? 全くあの女、いけ好かない趣味だわ」
「愚痴はいいので教えていただきたい。薦めるからには何かあるのだろう。交渉か」
「ハッ、交渉なんて高等な真似を今の聖徳太子様に出来るとは思えませんわ」
「サラッと酷い言われだが免除する。答えろ」
「はいはい。そのワインは咲夜……さっきの瀟洒気取ったメイドね、彼女が言った通りヒストリカル・ナインティーン・センチュリーというの」

 パチュリー・ノーレッジは、それまで本を読みながら顔を隠すようにしていたが、私に視線を合わせた。
 それは無表情で。

「ワインにはいくつか作る国ごとに規則がある。だけれど、ワインを作る生産者にとっては規則は拘束という他なかった。品質向上の為のルーリングにのっとるという事は当時の彼らからすると厳しいモノだった。気取っているけどただの農家ですからね」
「説明から察するに、これは規則破りなワインなのか?」
「そういうこと。その昔、仏国という国では地域ごとに混ぜてはいけない葡萄があったのよ。でも、葡萄の量も限られているし仏国はウチのレミィ並にプライドが高かった。だから自国向けには規則を守ったワインを、諸外国には密やかに規則に反した葡萄を入れて出荷していたの」
「こずるいな」
「諸外国と本国で飲むワインの味は違っていたとされているわ。その当時の秘密裏ワインを再現したのが、ヒストリカル・ナインティーン・センチュリー……19世紀の歴史、というワインよ」
「隠蔽していた歴史、という訳か」

 ボトルも持ってきてもらい見せてもらう。
 本来、こうしたワインのラベルにはワインが作られる西洋城館が描かれているという。
 が、ヒストリカル・ナインティーン・センチュリーには、すっぽりとあるべき館の姿だけ抜けていた。
 明らかな空洞。

 口に含んでみると、果実の印象が色濃く出ていて、なかなかに美味だった。
 それは暗躍による蜜の味、というとオシャレなのか?
 味がよければそれで充分だと私は思うのだが。
 パチュリー・ノーレッジは少しだけ顎をあげて、私の目をしっかりと見た。

「お似合いでしょう、今の貴方に」
「どういうことだ」
「これが私から、貴方へのメッセージよ。それ以上は関わりたくない」
「それは困るな、書庫として出入りをさせてもらえるのはここぐらいなのだ……」
「情けない聖徳太子様。出入りは自由にさせてあげるわ。レミィにも門番にもすぐに通すように言っておく。ただし、私達への干渉は私達が受け入れたものだけ行うことにします」
「施設は使わせていただける、ということかな。それでも充分ありがたいよ」
「無論、我々に危害が加わるようならば、全力で貴方達を駆逐し湖の底に沈める。おわかりいただけて?」

 私は返事をしなかった。一切動くことをしなかった。
 見届けたパチュリー・ノーレッジは再び本を持ってして顔を遮断してしまった。

 外はきっと蒸し暑い。
 涼やかな図書館は、少し不気味だった。


 ―2―


 門前払いとは恐れいった。
 聖徳太子を即追い払うなどという愚行は歴史的に見ても某国ですらやっていなかったと思う。
 亡霊というやつはわけがわからん。

 長い石階段を下り直すのも憂鬱と言っていい。
 飛んでいってしまったほうが早いのだが、それもそれで妖力を使うので別の疲れ方をする。
 手入れされてはいるが、白玉楼の庭師は自然派なようで無理やりこの秋中頃の紅葉もしてなければ花も咲き乱れない見どころのない木々をそのままに表現している。
 そのくせ落ち葉は石階段の部分にだけ、見られないのだから丁寧という暇というべきか。

 つい先程の事は思い返しても、ハッキリと気に食わない。
 主である西行寺幽々子は大層な美食家だというから、わざわざ饅頭を一箱持って出向いたというのに、顔を見るなり

 「饅頭は確かにいただきましたわ。シェリー酒と合わせて食べたいからお帰りになって。顔を洗って出なおしてらっしゃい。3食バランスのいい食事を」

 手ずから饅頭を奪って、興味がないといった素振りで追い出されてしまう。
 聖徳太子だぞ、仮にも私は?
 というより、名家であるならばもてなしの作法のひとつもするべきではないのか?
 生前が京都人だったとの噂だが。ならばぶぶづけぐらいまでは出してもよかろうに。
 予想外すぎて、うまいこと感情も出てこない

 それにしても厚みのある階段だ。バリアフリーという言葉を図書館で知ったが反しすぎている。
 我が建国の際には徹底した整備をしなければな。
 一歩一歩降りると、自分の動きのぎこちなさに少し恥じ入る。
 柔軟体操は毎日欠かさず行わねばならないだろうか。
 以前はもっとスムーズかつ優美にそして威厳をもって動けていた気がするのだが。
 鍛えねば。

 と、辺りを見回していると丁寧な(ということにしておこう)庭師こと魂魄妖夢が掃き掃除をしているのが見えてきた。
 彼女は、弾幕ごっこやら道教の教えの主事やらで良く神霊廟に来ていたのだ。
 まぁ、遊びにきていたというのが正しかろう。
 私は3段ほど離れた位置から声をかける。

「やぁ。元気にやっているかね」
「みょん!? キモチワルイ!!」

 逃げられた。
 すごい勢いで飛んで行かれた。
 何だ何かおかしなことでも私はしただろうか?
 手のあげかたがあまりにも皇族が如く機械的かつ行儀良すぎたか。
 普段の彼女ならば、腰に備えた刀で斬りかかってきそうなモノだが。
 ……幽霊どもはなにかおかしいな。
 みょん、って何なのだ。

 考えながら歩いていると踏み外しそうになった。
 石段故に立派な凶器である。志半ばにして階段で頭を打って死亡というのはいただけない。

 柔軟体操は必須か。
 ふむ。


 ―3―


 永遠亭の座敷はただ広かった。
 地平線かと思えるぐらいに遠くまで畳が見えるのだ。
 そのひたすらに広い部屋にたった3人で酒を飲むというのも不思議ではある。
 訳をきくと

「狭いのはもう、いやなのよ」

 と寂しそうに蓬莱山輝夜は答えた。

 永遠亭という、迷いの竹林の離れにひっそりとある避暑地のような場所に月から来た民達が住んでいる。
 幻想郷の枠には本来収まりきらない実力の持ち主で、特に金閣寺を模した蓬莱山輝夜のスペルカードなどは今なお随一の強さを誇るとの噂だった。
 幸いにも隠居状態の彼女達だが、思わぬ伏兵として出てきては困ると思い、竹林事情に詳しい案内屋の藤原妹紅を連れて永遠亭にやってきたという訳だ。

 藤原妹紅は親の代から続く蓬莱山輝夜との因縁があるそうで、初めは嫌がったしそもそも私を見て

「なんて、趣味の悪い……」

 と、お茶漬けにカレーライスでも入れたような顔をされた。
 それでも案内自体はあっさりと引き受けてくれるのは彼女の気さくさと肝の座った性格からなのだろう。
 案内されるとあっという間に迷わず進めてしまい、

「この時間だとごはんにありつけるね」

 と仇の隠れ家で飯を喰らう気満々だったのも驚きである。

 そういった訳で私と蓬莱山輝夜と藤原妹紅で呑み交わしている。
 蓬莱山輝夜はかのかぐや姫である! と自信満々に本人が豪語する程度には美人であったし、藤原妹紅も銀髪にシャツスタイルという趣味が悪いと言い返したい格好でなければ求婚に困ることはないだろう。
 統治者の宴会は酒池肉林ときくが、彼女らの服は少しボタンを緩めて胸元まではもう無礼講といった有り様で酒池肉林の予行練習になっている。

「それにしても、聖徳太子ってこんな不自然な生き物だったのね。危なかったわー、私の難題には加えられないわ落ちぶれてしまう」
「お前の難題のせいで落ちぶれたものがたくさんいるのわかって言ってるのか?」
「目の前にいるのは知っているわよ……ふふ、貴方にも出してあげましょうか」
「お前を完全に殺すってお題目でも苦しんでるんだ、コレ以上は不要だよ」

 永遠亭秘伝の古酒というのが今日出せる分は尽きてしまい、彼女達も大分顔に赤みが出始めていた。
 私も少し頭が痛くなりはじめている。
 蓬莱山輝夜はこれで終わりにしましょう、と言いながら日本酒を一本だしてきた。

「酔鯨か。最後の一本、というには随分と安直な酒じゃないか」
「なんとなーくよ、名前が気に入ったの。今日はぴったりだもの」

 そういうと、蓬莱山輝夜は全員のおちょこにお尺をする。
 このお尺を求めて多くの人間が……それこそ藤原妹紅の親も狂わされたと聞く。
 まぁ、私には相応しいのかもしれない。

「ねぇ、聖徳太子様? 貴方は鯨を食べたことがあるかしら」

 突然の質問にやや驚いたが

「おそらくあるだろうが、覚えてない」

 と首を横にふった。
 蓬莱山輝夜は口元を袖で隠しながら。

「私、幻想郷でとれた鯨のベーコンが食べたいわ」

 と言った。
 聞いて藤原妹紅がのけぞりながら笑う。

「おまえ、5回は死にたいの?」
「あら、あんたに言ってないわよ。ねぇ、聖徳太子様なら出来るでしょう。持ってきて食べさせてくれたら、私を抱けるんだけど」
「はぁ……別にそのような趣味はないのだが」
「だってさ、お前のカリスマも隠匿しすぎて沈んでるんじゃない」
「うるさい白髪。そっか、それは残念ね」

 少し静まり返る。
 場所が広すぎるだけに、無音になるとなにか空気の音が聞こえるようで不気味だ。
 酔鯨を口にすると、涼やかで寂しいような甘さだった。
 米の甘みというのが郷愁を誘うのだろうか。

「もうお開きにしましょうか。面白い余興もみれたし充分だわ」
「む、余興?舞いなど何も見れていないが」
「おい、からかうのはやめときなって」
「そうね。じゃあ真面目に私も問うてみたいわ」

 蓬莱山輝夜は袖で口を隠してる。
 でもわかるのだ、彼女は明らかに笑っている。
 彼女は空になった酔鯨の瓶を楽しそうにもてあそんでいる。

「鯨って酔うのかしらね?」
「生物学者なりお抱えの医者に聞くといい」
「貴方は酔った鯨ではないの?」
「どういう意味だ」
「貴方はまだまだ酔えてないのかしら? 確認しましょ、お名前は?」
「私は……聖徳太子だ」

 ついに、蓬莱山輝夜の笑いは音となった。
 少し甲高い程度の忍び笑いはそれでも心をくすぐるようで。
 藤原妹紅は何とも言えぬ、といった調子で口をへの字にしている。

「さあ、お開きよ。酔っぱらいはお家で寝なさいな。次は是非鯨をもってきて頂戴。本物の、ね」

 偽物の鯨があるという事だろうか。
 どことなく聞き返せぬまま、私は藤原妹紅に連れられて帰路へとついた。
 竹林は小雨が降り始めている。永遠亭の中では雨音は聞こえていなかった。
 それぐらい広かったという事に改めて驚かされるぐらいだ。
 永遠亭は私を嫌に待遇良く迎えてくれたが、それが何故かひっかかる。
 やはり何れは戦争となるのかもしれない。

「なぁおまえ、本望なのか?」

 あまりにも唐突に気遣うような声が聞こえて立ち止まってしまう。
 藤原妹紅が言ったのだ。
 彼女は自分で声をかけておきながら無視するようにひたすら歩いていく。
 私は背中にむかって

「この雨に対しても、いちいちそうやって確認するのか君は」

 と答える。
 そうか、とだけ聞こえたが彼女はそれきり口を開かなかった。


 ―4―


 曰く
 
「我々は神であるぞ。政策など大した興味はない。キリシタンのように弾圧するでもなければ、受け入れるよ。不本意だが、信仰こそ我らの糧なのだから」

 曰く

「地底はいつでも、焼却炉をお貸しします。人間同士で殺しあうならお燐が喜ぶわ」

 曰く

「おいおい、どうした事だこいつはーッ!? 私よりも酔っているじゃないか!?」

 曰く

「私も欲しいわ。衣玖にたのもーっと」

 曰く

「宗教戦争という事がしたいのであれば受けて立ちますが、そうではないのでしょう。貴方を救いたいけれど、今は見守ることにします」

 どこか下げずんでどこか哀れんだ目。

 何故だ? 私は間違っているのか?

 ―5―

 敵対勢力は現れなかった。
 術力をもった面々のいる組織にはなるべく向かったと思うが、どこも私の事を傍観する姿勢のようだった。
 服従はしないが、隣国としてありたいという事なのだろうか?

 いや、違うのだ。
 私は敵対勢力になりえる最大候補の博麗神社ならびにマヨヒガには行っていない。
 幻想郷の主たる組織。異変を止めるモノたち。幻想郷を主体とする人格。
 他の連中ははこう思っているのだ、私はいつも通りやつらに止められるであろうと。
 経験からの推測が余裕と油断を生んでいる、と彼女らには失笑せざるを得ない。
 私は巫女を殺す。
 覚悟がなければ政治は出来ない。

 そういえば、やはり霍青娥と豊聡耳神子も姿をみせていない。
 だが、奴らが邪魔をするような理由も見当たらない……一番不気味かもしれないな。
 
 今は書を記している。
 建国の声明文の用意。
 年末。
 いよいよ私の国を作る。
 麓の村から初め、人間達を私の力を持ってして統治する。
 何故大それたことを行うのか、その手段も最早私にもわからない。
 時がきた、ただそれだけだ……

 すると、後ろから抱きとめられ甘い香りがした。
 耳元に息がかかる。
 蘇我屠自古だ。
 まるで肉体があるかのような質感で、霊体とは思えない。
 豊満な胸の弾力が背の上の方に当たり、私の髪の毛と彼女の髪の毛がこすれる。
 戯れにきたのだろうか。
 しばらく気にせぬような素振りで書を書き続けていたが、お互いに黙っているのが10分も過ぎた頃に私から声をかけた。

「どうした、今は邪魔しないで欲しいんだが」

 蘇我屠自古はため息混じりに口を開いた。
 耳がくすぐったい。

「私はね、ちょっと見てみたいと思ったんよ。聖徳太子によるレトロな人民統治を。我々は政治屋だったから、その性だろうね」
「おお、それならば楽しみにしておれ。この声明はまさに年末に声をあげるのだ。来年は我々の国の元年になるぞ」
「……違うよ。そうじゃない」

 少し力がはいるのがわかった。

「どこかで見てみたいと思っているけど、自分勝手に無関係になっていた。そういう弱さから霊体にされちゃったんだろうね」
「お前が霊体になった経緯など知らぬ」

 沈黙と震え。
 首元に水が数滴、数えられる程度に当たった。
 泣いているのか、蘇我屠自古?
 お前もか。
 お前も私を憐れむのか。

「撫でてよ、頭」
「今は出来ぬ。筆をもっているから」
「貴方は人の心がわからないのね」
「お前は霊だろうに、自分で言ったばかりではないか」
「違う。やっぱり違う……貴方は、聖徳太子じゃない」
「何を言っている。怒らせたいのか! いい加減にしろ」
「すぐにわかるわ。もうそろそろ雪も降るころだもの。私はそれでも、人が作る理想郷を楽しみにしている」
「なんだ、訳があるのか、何を泣いているのか?」
「冬になると、訳もなく悲しくなる時があるの。ねぇ、私も女なんよ」
「意味がわからぬぞ。答えたくないなら気が散るような事をいうのはやめろ!」
「あぁ、もうバカみたい! やってらんねーわ」

 最後だけぶっきらぼうになって、背中をグッと押されたと同時に彼女の圧力が消えた。
 振り向くともうそこには影もない。
 そりゃそうか、幽霊だものな。
 ははは……

 くそ、なんなのだ!?
 私は聖徳太子だろう!?
 讃えられるべき存在だろうが!?
 そんなに蘇我は影武者が良かったのか!?
 私よりも豊聡耳神子の方が魅力的だったとでもいいたいのか!?

 私は声をあげた。
 なんと言ったかわからぬ。
 目の前の書をグシャグシャと丸めた。

 何度も。
 グシャグシャと。

 グシャグシャ……


 ―6―


 除夜の鐘がなり始めた。
 博麗の巫女が鳴らしているのだろうか?
 これから私が作る国のファンファーレになっている。
 のんきなことだ。

 私は西洋では聖夜と呼ばれる日に、村を統治した。
 無血だった。
 村人達は活力も感情もないような顔をしており、私が馬にのって現れ威厳を示すなりついてきた。
 一部の半妖などは見向きもしてこなかったし、見世物小屋にでもいるかのように遠巻きに眺めていた。
 幻想郷における村民が今、神霊廟前の門の前に集まっているのだ。
 どれも生気のない顔をして。

 私が高揚しすぎているのだろう。
 門前に高台を作り、私はここに国の声明を読み上げる。
 物部も蘇我もこの場にはいない。彼女達もどこかに行ってしまったが、もうどうでも良い。
 この日の為に私は生きてきたのだから。

 無数の顔、顔、顔。
 私はこのお面のような連中を従える王なのだ。
 壇上に立つ。
 マイクなどという機材はいらない。肉声がもっとも心を打つ。
 除夜の鐘が鳴っている。

 私が書き上げた譜を広げようとした時、遠くからゆったりとしたスピードで飛んでくる物体が見えた。
 人型だ。
 服装もわかってくる。
 それは、肩が開けて脇や二の腕が丸出しになった、幻想郷の巫女服だ。
 ついにきたのか。
 私はすぐにでも戦えるように身構える。



 博麗霊夢ではなかった。



 東風谷早苗でもない。



 霍青娥



「ご機嫌麗しゅう」
「貴様、今までどこにいた」
「ふふふ、ついに完成したと思いまして、興奮しちゃったの」
「そのふざけた格好はなんだ。さっさとまともな格好に着替えろ」

 霍青娥は紅潮し目が潤み、汗をかいていた。
 彼女は我慢出来ないといった風に笑っている。

「何がおかしい? 貴様も望んだ事であろうが、我の統治は!」
「そうよ、最高の遊びになった! だから嬉しいんじゃない!!」
「遊びでやっているんじゃないんだぞ、私は!!!」

 邪魔をしにきたのか、何なのかわけがわからない。
 すぐさま滅ぼすべきか、否か……
 いや、

「お前には聞きたいことがある。答えよ。目的はなんだ。そんな格好を何故している。今までどこにいた」
「目的はお遊び。格好は冗談と終わりの意思表示。ずっと見ておりましたわ、見ていなければ楽しめないじゃない」
「適当な事を……それに影武者の豊聡耳神子はどうした。あれもお前のキョンシーだったのか?」

 霍青娥は腰をおり、待っていました、と言って指を鳴らした。
 やはり共謀していたのか。
 先ほどの霍青娥と同じようにゆったりと飛んでやってきた。
 ぬっとぎこちない動きをし、声を出した。



「それって、貴方でしょ? 豊聡耳神子様」




 宮古芳香。
 宮古芳香が出てきた。
 霍青娥に今、抱きとめられているのは宮古芳香だ。
 何か言ったようだがなんだって……私は聖徳太子だぞ?

「この子の札が大分古くなっていたのよ。呪符としては最高傑作で古くなった程度ではさほど効能は落ちないのだけれども、みっともなくなってしまうから取り替えたかったの」

 そういって、宮古芳香の額の札を擦る。
 おぉ~ツルツルだぁ~と声をあげた。
 二人はくるりと一度回転すると、宮古芳香は空にほおるように投げ出された。
 空を浮かびケラケラと笑う。

「捨ててしまうには勿体無くってね。受け入れたのは貴方よ。札の内容を書き換えて、己の額に付けさせたのは豊聡耳神子本人なの。思い出せないでしょう? あぁ、私って本当に素晴らしい!」
「お前が操っていたとでもいうのか、この私を!?」
「お忘れになっているし、そのように仕向けましたので理解出来ないでしょうけど。おでこ、触ってごらんなさい。何がついているかしら」

 慌てて触ると、肉でないことはすぐに理解できた。
 だが、これは札なのか。
 札だと受け入れない。理解したくない。

「私が、『豊聡耳神子としての人格を捨てても、なお昔のように優れた統治を志すのか試してみないか』という提案に貴方は興味本位で笑いながら頷いたわ。神子様はいつだって私の提案を受け入れてくれるから大好きよ。偽りの存在、『聖徳太子』という情報を植え付け、なお貴方は貴方らしく生きるのか。神子様からすれば半分成功で半分失敗ね。思ったよりも貴方は素直に別人格を受け入れてしまった。本人の意識を飛ばす為に知力体力を弱める効能は、完璧な程に調度良く効いてしまったしそれでいて私の思い通りに動く訳ではなかった」
「なんだ、それは何語だ、何を言っている!」
「私としては大成功。芳香の次にお気に入りになりそうだわ。期間限定なのが勿体ない」
「人を物のように……この異常者がッ!」
「異常、そうよ異常だったでしょうね札を引っさげて歩きまわる貴方は! 私の仕業だとみんなすぐに理解して、面白がったり避け続けたり。みんな個性的だったわね食べちゃいたいわ!!」
「黙れ!首をたたっきるぞこの雌馬が!!」
「あぁ! いいわ!! もっと罵って!!! まさに生きた人形よ!!!! 森の人形遣いが見たら悔しがるでしょう!!!!!」

 霍青娥は股をおさえながら、最高だわと言い笑い続けた。

 霍青娥は狂いきって笑っている。
 宮古芳香も私を見て笑っている。
 民衆が無表情のまま笑っている。
 私も呆然と立ちつくし笑っている。

 動けなかった。
 体が動かなくなった。
 今すぐこの場を治めたかったが、笑うことしか出来なかった。
 なぜだ?
 涙も出ない。
 全て手の上で動かされていた。
 これほどの屈辱を受けて私は笑っているのか。
 聖徳太子がか。
 それとも豊聡耳神子がか。
 私は豊聡耳神子なのか……?
 いや、いやいや……

 霍青娥は悲しそうな声で

「でも、遊びは遊びでなくっちゃね。異変にしてしまう訳にはいかない。この歴史はあってはいけないの」
「ふ、ふふ、遊びか。これまでが全て貴様の」
「博麗霊夢達もコワイけれど、何より雷とか火事とか私も苦手だもの」
「どうしてこんな事をしたのだ。デタラメだ。はは、夢でもみているのか。笑うなよ。ははは。笑うなって。私は」
「だから、おしまい。おーしまい! うふふ……ふふふふ」
「ふ、ふははは、ハハハハハ……」

 笑った。
 何度も何度も息を出し尽くすまで。

 霍青娥はゆっくりと近づいてくる。

 は、ははは……

 ……






 そして、はがされた






 ―Epilogue 2013―


「実はね、貴方は聖徳太子だったの」
「ん?」
「これまで嘘をついていたの、貴方は聖徳太子その人だったの!」

 えー!?
 そんなこと屋根の上でいわれましても!?
 困ってしまって聞き返してしまう。

「私は聖徳太子だったのか?」
「嘘よ。いる訳ないじゃないそんな生物。歴史に箔をつけるための偽装だわ」
「でも、神子様ってなんかそんなよーな雰囲気だよね」
「そうね、豊聡耳神子様はすごく近いけど、豊聡耳神子様なのよ」

 その豊聡耳神子様は、マントをなびかせて生き生きと私達の目の前で聖白蓮と戦っている。
 今、幻想郷では毎日のように戦いが起きて、天狗が秒間何部刷っているんですってぐらい新聞を作って飛ぶように売れていた。
 人気がどーのこーので、なんか良くわからないけど人が集まってどかーんでばっきーん!
 心なしか、みんなでっかくなった気もする。
 時が経つのは早いってことかな。
 私達は戦っている人数よりも沢山の群衆の、赤の他人でもないけど実況解説じゃあないみたいなふよふよした感じ。
 私は神霊廟門前で戦う彼女達をロボットダンスで応援するのだ。

 あ、神子様の自惚れた格好いいビーム!
 聖白蓮が胸をまるでボルンボルン鳴らすみたいにして吹っ飛ぶ。
 観客がわぁってガッツポーズしながら盛り上がる。
 何に対してかはよーくしーらない!

「せーが様はさ、どうしてこの戦い参加しなかった?」
「あら、どうしてって……?」
「うん、こういうの大好きでしょ」
「ええとっても好きよ。むしろ、あなたと参加してないのが全く解せないわ。たそがれちゃうわね」
「そうそう、私もあいつらの体、ぶっはたきたいです!」
「まぁ、やらしい!」

 きゃー?
 せーが様は私を帽子ごしに撫でる。
 腕の一部が頭に当たっているけど、なんだか冷たかった。

「私はね、お姫様になりたかったのかもしれない」
「え、大嘘ですね。今日一番の」
「ふふ、でも一度は言ってみたいじゃない。私をとりあう為に戦うのはやめて~って。お姫様の唇を奪うのは一番強いゴリラって決まっているの。だからこうして、終わらない人気取り合戦を眺めているのよ」
「おぉ、嘘が重なりすぎていると思います!」
「ふふふ、虚実も重なると真実なのよ。どこかでは、きっと実在するんだわ」
「じゃあ、私が主人公のお話とかいいなー憧れちゃうなー。せーが様が姫なんだから、私はムキムキマッチョの武道家だ!」
「そのキャラ明らかに途中で死んじゃうわよ」
「もう死んでますし。駄目ですかね」
「認めないだけで、嘘みたいな世界はいつだって作れるの。私は無論。貴方にも」

 私達はいつも通りに流れていく。
 笑いあいながら弾幕をバシバシと飛ばしたり後光が光ったりする神子様は、格好良くて綺麗で花火みたいだった。
 近くを飛んでいる蘇我屠自古様もなんだか嬉しそうに、神子様を見ながらガンバルンヨーなんて言っている。
 それを私はロボットダンスでジタバタと応援する。
 せーが様はトラブルメーカーのクセにただ静かに見守っている。
 ありえないぐらいに普通で、何事もない私達。

 時々悩んでしまうんだけれど、私はいつまでロボットダンスが続けられるのだろうか。
 誰かしらが見ていないと、やる意味がないから止めてしまうだろう。
 つまり見られなくなったら、私はこの動きをやめて墓場でぐーぐーと眠りにいくだろう。
 夢の中で私は武道家になっているのかもしれないけれど、いくらマッハで拳が繰り出せたってお姫様は救えそーにない。

 生きているっていうのは、多分嘘をついてでも動く事なんだろうと足りない頭で考える。
 幻想郷は今、どこか活気がないし生き物が少なくなった気がするんだけど、里帰りしたり戦争したり仕事をしてて、疲れて眠っているに違いない。

 だから私はひたすらに踊る。
 踊るしかないって時がある。
 嘘でもいいから踊り続ける。

 ……ていうかさ、これ本当にロボットダンスなのかー?
 実はウルトラファッショナブルキョンシーガールダンスとかそんな感じで商標登録されているのではなかろうか。
 もしかしたら私が一番最初の創始者で、そしたら私が登録すればせーが様はお金に困らないかもしれないな。
 うーん、どうなんだろ。
 
 

 本当のところ、なんてきっと誰にもわからない。




 ――History Never END――
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コメント



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1.7あらつき削除
特に文句無し。
とはいえ、この評価なのは何と無く話の割に小ぢんまり終わっている印象があったので。多分、私の好みの問題と思います。すいません
2.5mayuladyz削除
これは作品の品評であり
作者へ攻撃でないと念を押しておきます

まず確認したいのが
この作品はギャグで宮古芳香がお馬鹿だから
意図的に電波的な怪文書にしているのかな?
私は怪文書がついて行けず
最後まで読めませんでした
すまぬ(´・ω・`)

気になったの文をいくつかあげるよ
  ・「そういえば、霍青娥は何をしているのだろうか?」
    ↑この「そう言えば」って、発する前に何か言ったか?と疑問符がついた
 前の文書は「仙人、という方が正しいのかもしれない。」
 なので、それを考慮すると「そう言えば」の部分を「仙人と言えば」に置き換えると分かりやすい

  ・他の神霊廟の面々も私の本格的な始動に困惑している様子が見て取れて聞きづらかった。
↑前後の文と合せても意味が理解できなかった
「芳香が本格的に動き始めて、芳香以外の神霊廟の面々は困惑し、芳香が芳香以外の神霊廟の方々対して問いかけても、口ごもって聞きづらかった」
  と言いたかったのかな? だとしたら、必要な言葉が抜けているぞ 主語や述語を意識しよう

・手入れされてはいるが、白玉楼の庭師は自然派なようで無理やりこの秋中頃の紅葉もしてなければ花も咲き乱れない見どころのない木々をそのままに表現している
 ↑この文が理解不能だった
特に「白玉楼の庭師は自然派な ~から最後までは意味が分からない」
この文書を書いた後で読み返して自分で理解できた?
文を区切ったり、単語を前後に入れ替えたりして分かりやすい文書を作ろう
この文で例題を出そうと持ったけど、私には解読不能で文を作れなかったよ(´・ω・`)

・永遠亭という、迷いの竹林の離れにひっそりとある避暑地のような場所に月から来た民達が住んでいる。
 ↑この文も分かりにくい
まず明確にしたいのが「離れ」をどの意味で使っているの?
「隠れ家」の意味なのか、それとも場所を表す「離れ」なのかで
「避暑地のような」が「離れ」を装飾しているのか
それとも装飾していないのか変わるぞ

しかし私は「避暑地のような」の言葉は不要だと思っている
なぜなら「迷いの竹林」は竹が日差しを遮って、気温が上昇しにくいイメージがある
つまり「迷いの竹林」は避暑地そのものだと思っている
避暑地に「避暑地のような」とは言わないと思うぞ
作者の「迷いの竹林」のイメージは分からぬが…(´・ω・`)

そして「離れ」を「隠れ家」と「場所」の意味で例文を書いたぞ
よかったら参考にしてくれ

例:『隠れ家』
  「迷いの竹林にひっそりと佇む離れ。永遠亭。この屋敷には月から来た民達が住んでいる」
↑個人的に「ひっそり」も不要だと思った
 隠れ家は大抵、静かな場所に立てられるので二重表現のような気がする
 頭痛が痛いと同じような表現だよ
 まあ表現は作者の自由なので参考程度に

例:『場所』
「迷いの竹林。その離れにある永遠亭と呼ばれる屋敷には、月から来た民達が住んでいる」

  ・どことなく聞き返せぬまま、私は藤原妹紅に連れられて帰路へとついた
 ↑私は「どことなく」より「それとなく」が最適だと思ったよ
  でもこれに関しては、間違っているかどうか自信がない

少しでも意味があやふやな単語があったらすぐに辞書を引こう
ちなみに私はこのコメント書く為にすで10回以上辞書を引いている
それは単語の意味を正しく理解しているか、それを確認するために引いているぞ

それからこのコメントを何回も読み返し、私の意図が正しく伝わるか確認しているよ
これからも小説を書くなら、辞書を引いたり読み返すのは癖にしよう

まだまだ気になった事はあるけど、今回はこれくらいしておくよ

最後に「お茶漬けにカレーライスでも入れたような顔をされた」
この表現を読んだ時、「どんな顔やねん!!」
と思いどんな顔をしているか、想像できなかったが
「その発想はなかった!!」と未知の可能性を感じたぞ

最後まで読めなかったので、本来は無評価したいけど点数をいれたぞ
まあ私も酷い文書を書いていた時期もあったし
これをバネに良い作品を書けばのちのち笑い話なるよ
だからくじけるなよ(´・ω・‘)V
3.5がま口削除
これはとても個性的な作品で、好きな人には好きな作風でしょうな。
久しぶりに完璧に歪み切った青娥を見ました。芳香溺愛キャラが定着している昨今、大変刺激的でした。
それにしても神子様、こんなトチ狂った邪仙の言うことほいほい聞いちゃダメだよ……
4.1エーリング削除
脈絡なく唐突に出てくるワイン雑学ときたか……おおいいともよ、やりたいならば使うがいい。げんなりするだけですがね
あとこのタイプの霍青娥嫌いです。まあこれは単純な好悪の問題
5.5ナルスフ削除
ただひたすらおどろおどろしい雰囲気で、お化け屋敷を進むように読ませていただきました。
結局何だったのかよくわかりませんでしたが。
6.8名前が無い程度の能力削除

娘々は全く信用できるキャラではない、というのが効いてくるのが分かる。巧い。
しかしあとがきの意味する本当のところなんて脳足りんの私にゃ分からない…

7.6道端削除
 「嘘」コンペに相応しい、嘘で塗り固められた話。
 思わずぞっとしました。
8.10烏口泣鳴削除
全てを理解出来た自信はありませんが、ミスリードを誘う始まりから、題名の由来を通って、齟齬が大きくなって、始まりから終わりまでずっとどきどき出来ました。とにかく雰囲気が良かったです。
何となくスイミーを思い出しました。スイミー達はきっと自分達が鯨だとは思わないでしょう。それでも千年後には鯨であったと語られるのが、きっと人の内包する世界なんでしょうね。
今回のコンペで一番面白かったので、10点で!
9.7生煮え削除
ハイセンスなノリがとても愉しく素敵でした。いやこの軽快でちょっと奇妙なセンスは不思議な心地で本当に羨ましい。オチはああなるほどと納得はできるものの、あまり驚きは無かったですね。期待外れなわけでもないのだけれど。
自身が芳香だと勘違いして幻想郷中を廻ってしまったのだから、後の始末も大変そうなので、そこでもうひと盛り上がりとの期待もありましたが意外と素直に終わってしまって、そこは少し残念に思いました。
10.1きみたか削除
後書きの「L20.12」も含めてなんか気持ち悪い話というのはわかるのですが、それ以上の理解が追いつきませんでした。
『己の額に付けさせたのは豊聡耳神子本人なの。』の一文が何か間違っているのかな?解説求む。
11.7名前が無い程度の能力削除
初っ端が邪仙っぽい青娥だったので身構えていましたが…やはり私からしたら悪趣味な遊びですねぇ
青娥の遊びに乗って誰も本人に真実を伝えないところが幻想郷的というかなんというか
背景の暗さと相まって素敵でダークなお話だったと思います
12.5みすゞ削除
ごめんなさい。ちょっと意味がわからなかったです。
13.7時間が足りない!削除
すごく楽しめました。
神霊廟好きの自分にとっては、かなり好みの話です。
やはり屠自古は良い嫁だ。
14.8智弘削除
今回の話の中で一番芳香がかわいい話だから好き。
15.5K.M削除
2012世紀という、遥か遠い未来の話かと思った。 お札は視界とかどうなっていたのだろう?