第十二回東方SSこんぺ(嘘)

バット to リップ -あなたとわたしの為のあなたとわたしの短編集-

2013/10/27 23:18:53
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 まえがきに代えて
 本来であれば終、今回に限り始

 黄金と白銀を絶妙な均衡で混ぜ合わせたような月光。
 端が大きく欠けた月だけが、不眠症を患った都会の中で唯一鮮明に見える。
 月の破片は何所へ行ってしまったのだろうか。
 どうせなら、粉雪のように地上へと降り注いでくれれば良いのに。
 月の粉はどんな病も治す万能の薬。
 そんなお話を小さな頃聞いた事があった。
 お伽話を、未だに信じている訳ではなかったが、子供の頃に繰り返し聞いた話というのは記憶に深い痕を付ける。
 そのような万能の薬さえあれば、もしかしたら“死”すらも治してしまえるのではないか。
 やっぱり、考えが幼子じみてきているな、と情けなく思う。
 歩を進めると、駅前の大きめの広場へと出た。
 こんな時間でも、この辺りは人通りが多い。
 円を描くように並べられた街灯が、白と橙の火を降らす。
 私はべつに電燈の灯りが嫌いというわけではない。
 優しくはないし、静謐を引き裂くようで無粋でもあるが、闇と向き合うのは自身の心と向き合うのにも似て、残酷過ぎるから。
 余りにも脆過ぎる私達は、目を瞑り、眠る事すら許されないのだから。
 深い深い夜へと、落ちて行ってしまうから。
 雑踏の雑多な雑音の中、それでも尚、それすらをも孤独を感じる。
 一体、何が間違っていたのだろう。
 きっと、このシナリオ自体が間違いだらけだったのだ。
 そう思い込む事で、全てから逃げていた私への罰だ。
 手を伸ばす事を恐れた、私への罰だ。
 だからこそ、彼女の名を叫び出したい衝動に駆られる。

「メリー……」

 心の叫びとは正反対に、口から漏れる言葉は、空気を震わせられない程に弱々しかった。
「もう一度……っ。もう一度だけ……っ! あなたに…………」
 伝えたい想いが有り過ぎて、言葉が上手く出てこない。
 心は蝕まれ、そして、しまいには失われてしまう。
 それはまるで、あの夜空に光る月のようだと思った。



 随分と入り組んだ小説を書いてしまいました。
 ここまで読んで下さった皆様に、一先ず謝辞を送ります。

 入り組んでいる小説が故に、蛇足ではありますが少しだけ解説を入れようと思います。
 少し長くなると思いますが、もう少しだけお付き合い願えると有り難いです。
 本文のネタバレがある可能性が高いので、あとがきを先に読むような方は気を付けて下さい。




 この小説は私の妄想でしかない……ある意味では現実でもあるのですが。
 誰かさんが言っていたように『小説と呼ぶことすらおこがましい』ものです。
 だけど、やはり私にはこの小説が必要だったということを、ここに明文しておきます。


 そして、ここまで読んで下さった皆様には、どうして私がこんな物を書いてしまったのか、と言う点について語らなければいけないでしょう。
 それについて語るには、先ずは私を囲う現実について知って貰わなければならないです。
 
 私の名前は、読者様も知っておられる通り、“宇佐見蓮子”です。

“お前が蓮子なら、相棒のメリー……マエリベリー・ハーンは?”

 と言う疑問の声が聞こえてくるように思えます。

 それに答えるとなると、私は
「彼女は亡くなった」
 という、言葉しか持ちあわせていません。

 彼女が亡くなったのは丁度一週間前の事でした。
 小説に度々出したように、彼女は病気で亡くなってしまいました。
 そこまでは、あくまでノンフィクションで綴ったつもりです。

 しかし、肝心な部分がフィクションなのです。

 結局、最後まで現実の“作者である私”はメリーに何もしてあげる事ができなかったのです。
 ただ、日に日にやつれていく彼女を避ける以外の事は。

 きっと読者様は、そんな私の行動を残酷だと糾弾し、嘲るでしょう。

 でも、考えてみて下さい。
 あなたの一番の親友が、病気で倒れてしまった時の事を。
 もう二度と、その親友と並んで歩く事の出来ない現実を。

 ……こうして、自分の行いを正当化しようとする言葉自体、「私とメリーの関係」そして、「あなたと親友の関係」を汚すもの、でしたね。
 申し訳ございません。

 きっと私は、自分のことを一番の被害者だと思い込んでいたのです。
 メリーの心なんて、考えもせずに。
 辛いのは、メリーも同じなのだという事に気付けずに。

 私は怖かったのです。
 彼女を通して見る“死”と“別離”が。

 メリーが入院し始めた頃は、それは毎日のように彼女の元に通ったものでした。

 まだ『彼女が戻って来る』のだと、思っていたから。

 彼女とまた、秘封倶楽部の活動を行えると思っていたから。

 だけど、現実は非情でした。

 そして現実の私は、もっともっと非情でした。

 彼女の向ける笑顔を私は恐れました。
 まるで私を攻めているように感じてしまったから。
 彼女はそんなことなんて絶対に考えていなかったと、今でならそう思えるのに。

 そして、物語のような起伏もなく、呆気無く彼女は亡くなってしまいました。

 結局、私の元に“金属バットを持った蓮子”は現れなかったのです。

 私は葬儀に参加することすら出来ませんでした。
 私はそれを認める事が出来なかったし、それを自分に許す事も出来なかったから。

 だから私は、こうであれば良かったと言う物語を小説に書きました。

 短編の順序は、私が書いた通りの順になっております。一話はメリーが亡くなった直後、四話はつい先程、と言った調子です。
 今読み返してみると、一話の混沌とした内容は、あの頃の、整理仕切れていない私の気持ちをそのまま書き殴ったが故に生まれてしまったものなのだろうな、と感じます。
 あんな形でも良いから、私は彼女を愛したかったのだと思います……全て、手遅れになった人間の居直りでしかありませんが。この世界に二周目なんてものがあれば、もしかしたら私はあのような人間になっていたかも……なんて思ってしまいます。

 では、肝心の“何故、私には小説が必要だったのか”という点ですが、

 これは、自分自身への断罪に他ならないのです。
 そして、こうであったら良かったのにと言う、妄想でしかありません。

 私もまた、現実と空想、作者と主人公の区別が付かなくなってしまえば良いのにと、何度願った事でしょう。

 この一週間、必要最低限の水以外、体へと入れていないため、意識が朦朧としてきました。

 このまま彼女の後を追ってしまいたいと思うけど、それだけは彼女も許しはしないでしょう。
 だから、私は惰性で生き、惰性で小説を書き続けるのだと思います。


 今日、やっと流れ続けていた涙が止まりました。
 だけど、その涙が生み出した心の靄が晴れる事はないと思います。


 きっと、長く長く続く日常が、日々で割った数だけ悲しみを均していってくれる。
 だけど、私はそれをよしとしません。
 だからこそ、この小説があるのです。
 この小説は私の罪であり、妄想であり、理想です。

 この小説が側にある限り、私はメリーの姿と自身の罪を思い出せる。
 私は秘封倶楽部でいられるのだと思い込む事が――



 ――――――――――――――――



 そこでチャイムが鳴る。

 ……何故か、小説の中の蓮子と今の自分が被ってしまう。

 そんな筈なんて有り得ないのに、と一人で笑う。

 メリー以外にうちのチャイムを鳴らす人物なんていなかったから、チャイムの音なんて本当に久しぶりに聞いた気がする。

 確認すると、どうやら宅配便らしかった。

 業者は薄っぺらいメール便を持っていた。

 業者はやつれた私の姿に少しだけ驚いたようだけど、直ぐに出て行っていった。

 私はメール便に書かれた送り主を確かめる。

 多分、両親が最近連絡を寄越さない私を心配し、何かを送ってきたのだろうと思ったが、違った。


 そこに書かれていたのは、私が追い求めていた“マエリベリー・ハーン”の文字であった――

 訳が分からなくなり、軽いパニックに駆られてしまう。
 が、よくよく考えてみれば、簡単な事だ。メリーが生前、私にこのメール便を送っていたのだろう。

 ……だからこそ、私はそのメール便を開く事が出来なかった。

 怖かった。

 今更、生きていた頃のメリーを実感するのが怖かった。

 もしかしたら、私に対する恨み事が書かれているのではないか、と。
 そう思ってしまうから。

 結局、私はそのメール便を開く事が出来なかった。

 長い長い時間が過ぎて、私の中で何かしらの決着がついたら……もしかしたら、と思う。

 だけど、今は、駄目だ。
 絶対に、駄目だ。

 震える指先で、私は机の奥底へとメール便をしまい込む。

 そこでやっと、精神が平常を取り戻した。

 ……メリー。そして読者様。
 どうか、臆病な私を許して欲しい。
 いや、許さなくても構わない。
 むしろ、罵倒してくれとすら思う。

 こんな人間、罵倒されて当然だ。
 願わくば、この小説に苛立ちを覚えた読者が、私を殺してくれ、とすら思う。

 ……流石に冗談です。
 そして、不謹慎な冗談を言ってしまい申し訳ございません。
 メリーからのメール便に、少しだけ精神が不安定になっていたようです。

 これ以上書き続けると、何か良からぬ事を書いてしまいそうなので、そろそろ筆を置く事にします

 だから、ここで、物語もあとがきも終わってしまいます。

 本来であれば、こういった形で小説を、あとがきを締める事は避けるべき行為でしょう。
 それは分かっているつもりです
 だからこそ、それも含め、私はこの場で謝らなくてはならないでしょう。
 本当に、申し訳ございませんでした。

 私は自身が吐いた「嘘」と向き合い、そして、近い将来、現実のメリーとも向き合えるようにならなければならないな、と思います。

 本文、あとがき含め、ここまでお読みになって下さった皆様、本当にありがとうございました。
綾加奈
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コメント



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1.無評価マエリベリー・ハーン削除
 蓮子へ

 もしかしたら、あなたはこの手紙を読んではくれないかもしれない。
 それでも、私はこの手紙を書きます。いつかあなたが、この手紙を開いてくれる日を信じて。

 と言っても、この文章を読んでいるということは、開いてくれたって事だよね。
 私はそれを嬉しく思います。

 蓮子。
 私は、あなたを怒らせるような事をしたでしょうか?
 それとも、私は、本当はあなたに嫌われていた?
 もしそうなのであれば、こんな手紙、焼き捨ててくれて構いません。

 今更こんな事を言われても、あなたは困るでしょうから。


 もしそうじゃなくて、蓮子が少しでも私の死に責任を……自分の行いに怒りを感じているなら、この手紙を読んで欲しい。
 それも勿論、強制なんて出来ないんだけど。

 蓮子は優し過ぎるから、何でも自分のせいだと感じてしまうかもしれない。
 蓮子の為に、一つだけ明言しておく。
 私は、蓮子への怒りなんて、持ちあわせていないから。

 そりゃあ、少しは寂しかったし、悲しかったけど、蓮子の気持ちも理解できるから。

 顔を合わせるのが怖かったのは、私も一緒。蓮子の顔を見てしまえば、絶対に、死が怖くなるから。
 別れを拒みたくなるから。
 それはとても、残酷な事だから。

 会いたいけど、会いたくない。
 凄く矛盾した感情が、私の中をぐるぐると回る。
 気持ち悪くて、怖くて、何度も泣いた。

 自惚れじゃなければ、きっと蓮子も同じような状況になったんじゃないかな。
 そうであれば、少しだけ嬉しい。不謹慎だけど、ね。

 だから、私は、蓮子の行動を否定しないし、怒りもしない。

 だって……しようと思えばコチラから、いくらでも蓮子への連絡は出来たんだから。
 その重みを、一歩目の恐ろしさを、蓮子一人に押し付けてしまおうとしたのは、他ならぬ私なんだから。

 それは、私と蓮子、二人の罪だと思うから。

 でも、今更こんな事を書くのは卑怯だと思うけど、もし一つだけ願ってもいいのなら、
「この手紙を出した後に、蓮子が私の元を訪れてくれますように」って願いたい。
 出来れば病室で……それがもう無理なら、お墓でも構わない、かな。


 蓮子は、どうして手紙がこんなに分厚いんだって驚いたかもしれないわね。
 実を言うと、ここから先に書かれているのは手紙じゃなくて「小説」なんだ。

 なんか、病室にいると時間を持て余しちゃって、前々から一人でチャレンジしてた小説を書いてみたのでした。

 それで、書いちゃったからには、誰かに見せたい。
 だけど、そんなの見せられる友人はいないし、家族に見せるのは恥ずかし過ぎる。
 だから、蓮子に送っちゃうね。
 よくよく考えてみると、遺作を送りつけるなんて、相当、気持ち的に重いし、気味が悪いかもしれないね。
 もし少しでもそう思ったら、やっぱり燃やすなりして処分して構わないから。
 私は重い女になんかなりたくないから! ってのはちょっと違う?


 小説の内容が実は恥ずかしくて、大学生の私と蓮子が一緒に冒険をする、というものなんだ。
 今よりちょっと未来の話。そんな未来なら、もしかしたら私の病気も治るかもしれないなんて淡い期待も込めてみたりしました。
 と言っても、えすえふとか、そういうのではないよ?
 蓮子とメリーの二人はちょっと特別な眼を持っていて、それを駆使して境界を暴くという内容なんだけど……こればっかりは読んでみてとしか言えないかな。
 タイトルは「蓮台野夜行」って言って……って、読んでみて下さいって言った側から、解説してちゃ、ダメね……
 こういうの他人に見せるの初めてだから、やっぱり興奮とか緊張とかしてるんだと思う。
 ……感想を言う時は、お手柔らかに、ね?

 んー、小説の詳細については小説の後に書いておく事にしようかな。ソッチの方が分かり易いだろうし。
 あと、短篇集というわけではないけど、短めのお話が何個も書いてみたので、さっくりと読めるんじゃないかな、とか思ってみたり。

 小説に自分を登場させるのって、凄い恥ずかしかったけど、蓮子と私が元気に走り回っている姿に思いを馳せるのは、楽しかったな。
 そんな思いを、少しでも蓮子と共有できたら、なんて思います。
 だって、本当はそんな事実はなかったけど、二人の間に、この小説の記憶が残れば、それは思い出と変わらないんじゃないかなって思うから。

 私良い事いった? それとも、気持ち悪い事?

 でも、思ってる事は本当なんだ。現実と空想……記憶とか思い出って、実は凄く曖昧で。
 この手紙を読んで、蓮子の中の「メリーとの別れ」がちょっぴりだけスッキリしたものになれば、きっとそれは素敵なことなんじゃないかな、って。

 だからさ、蓮子、笑ってよ。
 死んだ人間が……悲しませてる本人が何言ってるんだ。図々しいにも程があるぞって、思うかもしれないけど。
 一生のお願いだから、ね?

 蓮子と私は、きっと、笑って別れたんだ。






 って、何度書いても、ここで私は涙が止まらなくなっちゃうんだ。
 もう、ふやけた便箋を見ればバレちゃうし、なんか、余計な心配をかけちゃいそうだから、言っちゃうね。

 バカ! 蓮子のバーカ! 私を、一人にしないでよ……。
 こんなに、私は蓮子の事が好きなのに! こんなこと、手紙に書かせないでよ! 口頭で、それも蓮子の口から言って欲しかったんだから!

 ……そして何より、私がバカヤローだ。最後まで蓮子への一歩を踏み出せず、そして、最後まで手紙で強がれない。どうしようもないバカヤローだ!


 今まで書いてはフヤケて捨て、書いてはフヤケて捨てを繰り返した手紙も一緒に送りつけてやりたい気持ちです。

 でも、送ったりはしないです。だって、全部おんなじ事しか書いてないから。多分、五十枚くらいはあるんじゃないかな……。

 と言うわけで、私は一人でスッキリしてしまったので、蓮子も私の病室に殴りこみに来るなり、墓に叫びに来るなりしてください。

 私の為に一生懸命になってください。



 こんな事を言っておいて難だけど、怒ってないというのは本当だから。
 だから、後は、蓮子の中のわだかまりを解いてね。
 好きなだけ私を罵って欲しい。でも、出来れば「バーカバーカ」程度でお願い……。天国から見てるから、きっと。
 その後、私への愛を叫んで欲しいな。やっぱりこれも天国から見てるから。

 色々と、気持ちをぶち撒けてしまったけど、もう、後には引けないと開き直る事にするね。
 うん。これくらい真っ直ぐな方が、秘封倶楽部っぽいじゃない。

 蓮子のこれからの人生を、私は見守っています。
 秘封倶楽部は、永久に不滅ってヤツ、だと思う。ずっとずっと、一緒にいるから、ね?

 あなたの愛しのメリーより……は調子乗り過ぎ、かな。

 あなたを誰よりも愛するメリーより

2.8あらつき削除
面白かったです。ここで終わってしまうのが惜しいほど
3.10名無削除
読み始めこそつぎはぎの話に連続に混乱しましたが、仕組みが分かってからは連子の苦悩と希望が見え隠れしていて引き込まれてしまいました
4.10名前が無い程度の能力削除
基本的にはフィクションである小説の虚構性を思うのは久々。狂気から甘々まであらゆる秘封成分も凝縮されていて十点では足りないくらい。
5.10ナルスフ削除
うーん・・・悩んだけどやっぱり10点入れよう。
やられたというか、やりきられたというか。
最初はなんだこのクレイジーサイコレズは・・・とか思ってましたが、最後まで読み切ると最初のただひたすら気味が悪かっただけの話すらも、別の見方が出来てくる。
引き込まれてしまいましたわ。
救われない。ひたすら救われない。何もできなかった、何もしなかったという後悔と狂気と執念。
金属バットの蓮子に込められた、やり直したいという悲痛な叫び。
結局メリーが実際にどう思っていたのかもわからないままなのも悲壮感を掻き立てますわ。
登場人物を作者として作中作を連ねるという変わったつくりをしながら、徹頭徹尾蓮子であり続けたその姿に敬意を表して。
6.9道端削除
 合わせ鏡を覗き込んだようなSS。底が果てしなく深くて見えなくて、振り返ってみれば後ろにも終わりのない連続した像が続いている。あとがきで一息つけるかと思ったら、あとがきすらもSSのネタとして活用してしまう手の込みっぷり。
 怖いくらいの力作でした。
7.8みすゞ削除
【良い点】
最初はよく意味がわからなかったんですが、だんだんと物語に引き込まれました。狂気じみた話から切ない願望とも言える話まで、メリーさんへのやり切れない想いがよく伝わってきて、もの悲しい気持ちになりました。
【悪い点】
特殊な構成のため読みにくかったです。最後まで読めばちゃんと理解出来るし、これが最大のウリとも言えるので、難しいところではあるんですが。
8.8烏口泣鳴削除
全体を通して流れている灰色の雰囲気が良かったです。特に高校や蓮子の薄皮一枚先にある果てしない檻が素敵でした。
ただ直接性と外連味とラストが自分には合わなかったので、少し点数は低めで。
9.7がま口削除
色々な意味で重たい作品でした。
大変失礼な言い方ですが、最初に幕中のあとがきを読んだとき、作者様は自己陶酔の気がある人なのかな、とげんなりしました。
しかし読み進めていくにつれ、この作者は実は蓮子なのだと知り、納得しました。
きっと絵画療法の様に、蓮子はトラウマを文章に書いて整理して、上手に向き合おうと努力していたんですね……
ただ、ハッピーエンド至上主義の私としてはもう……最後のエピソードがもうね(泣)
10.8生煮え削除
複雑で実験的な構造は独特の愉しさがありましたしテーマも素敵だったんですが、読み終わって正直な気持ちが、ちょっと食い足りないだったので。
短編の中では最初の話が凄く好きでした。ここまで挑発的に秘封の二人を描くんだと、新鮮な驚きで楽しませて貰いました。印象としてはそこから話が進むにつれ徐々に鮮烈さが薄れていく印象でしたが、最後の8ページ目でなるほどと納得はしました。小説の中、デパートでメリーが逝ってしまうシーンあたりも、綺麗に描かれていて素晴らしいと感じました。
恐らく、僕個人の感想になってしまいますが、最後の終幕の章、そこで何か心に刺さるものを期待していたものの、ちょっと期待よりは弱く感じてしまい、それで食い足りないとなったような気がします。でも物悲しいあとがきまで含めて、とても綺麗で奇妙で愉しい話を読めた満足感はありました。
11.無評価きみたか削除
申し訳ない、理解不能でした。何がやりたかったのか解説求む。
12.5エーリング削除
終盤は良かったです。序盤が退屈かな
13.6時間が足りない!削除
すごい、という言葉しかでない。
内容は理解できませんでしたが(というより理解させる気がないようにも感じましたが)、なかなか面白かったです。
14.6智弘削除
今回の話の中でわりと好き。
15.6K.M削除
短編”集”……そうかここに嘘はないか。