第十二回東方SSこんぺ(嘘)

理想の郷に鶯は鳴く

2013/10/27 23:40:27
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 水底にいた海月がゆっくりと水面に浮かび上がっていくような、穏やかで静かな意識の覚醒。窓から吹き込んだ湿っぽい風に頬を撫でられ、あなたはごくごく自然に目を覚ました。

「あさ、か……」

 そう呟いたつもりが、声にはならなかった。続けて、まだしゃっきりとしない頭で無意識に腕を伸ばすけれど、その手が携帯電話を掴むことはない。寝る前に枕元に置いたはずだったのに、どこかにいってしまったのだろうか。起床して最初の仕事がもう決まってしまったことにうんざりしながら、あなたはゆっくりと身体を起こそうとして、やめる。部屋の中はまだ薄暗かった。

 いつもの感覚からすると、今日は早く起きられたような気がしていた。周囲はまだ静かで、ほの暗い。また夢の中へ舞い戻ろうとする意識をちょっとだけ立て直して、聴覚に意識を集中させてみるけれど、雨音らしきものも聞こえてこない。それどころか、この世界から音という要素がなくなってしまったみたいに静かで、あなたは一瞬、これが現実であることを疑った。あるいは時間が止まっていて、壁掛け時計の秒針も、ひっそりとその場に留まっているのではないだろうかと。けれどもしそうだとしたら、ゆっくりと二度寝する猶予が残されている、ということでもある。時が再び動き出すまで、あなたはまだ布団の中にいることに決めて、やれやれと安堵の溜息を漏らした。外界からの刺激なんて、置きぬけのまどろみの前にはまるで無力だった。けれど――自身に原因のある刺激や違和感に対しては、さすがにそうはいかない。

 より心地の良い体勢を探して寝返りをうったその瞬間。視界の端を横切ったブロンドの髪に、あなたは一切の眠気を振り切って飛び起きた。手を見る。身体を見る。壁掛け時計がいつもの場所にないことを確認して――否、自分の部屋ですらないことに気付いて、転げ落ちるようにベッドから這い出る。

「鏡! そう鏡だ!」

 我が身に降りかかった異変には薄々感づいていたが、それを確定させるためには観察が必要だった。見覚えのない家の中を一心不乱に走り回り、結局ベッドの傍に大きな姿見を見つける。

「な、なんだよこれ……」

 その中には、一人の少女がいた。

 少し癖のある美しい金髪の下から、キラキラと輝く碧い瞳が、不安げにあなたを見つめている。寝不足なのだろうか、目の下が少しくすんでいるのが目立つけれど、それはむしろ地の肌の色が、あまりにも白すぎるせいかもしれない。透き通るような柔肌を包む絹の寝間着は明らかに女性用で、あなたは気恥ずかしさから目を背けた。女装の趣味は、今のところない。けれど、そうではないのだ。今も視界の端でちらちらと意識を乱しに来る、二つの胸のふくらみ。間違えるはずもない。それが、自分についている。意を決してもう一度、鏡に向き合う。格好こそ記憶にある青のドレスと白いケープではないが、その華奢な身体と美しい容姿は、見まごうことなくアリス・マーガトロイドそのものだった。

「アリス……なんで……?」

 信じがたいことに。
 信じたくないことに。

 自らの脳が発せよと命じた言葉の通りに、鏡のアリスの口が動く。けれどそれも仕方のないことだろう。朝目覚めたら、自分がアリスになっていたなんて、いったいどうして信じられるだろうか。もちろんカブトムシになっているよりはずっとずっとマシであるとしても。

「あ……」

 あなたは昔読んだ外国の物語の冒頭を思い返しながら、そこでもう一度、自分がアリスになっているという事実に気が付いた。というよりむしろ、今初めてそれを理解したといった方がいいかもしれない。あなたは震える手でそっと、両の肩紐をずらし、小さく身体をよじった。するりと音もなく寝間着が滑り落ち、ふぁさりと地面に触れる音がしたけれど、そんなものを聞いている余裕はなかった。最後まで己を隠すものを手放すまいと抵抗していた膨らみの先端に向けて、這わせた手をふもとからゆっくりと持ち上げる。

「はっ……あぁ」

 想像よりもハリのある、ずっしりとしたそれが、重力に逆らって形を変える様子に、あなたは思わず声をあげた。そのまま、まるで何かを探すかのように行為を繰り返し、強く、弱く、刺激の程度を変えながら没頭する。けれど潮の引いていく速さは、これもまたあなたの想像を超えていた。勝手の知らない身体では、上手くいかないことも多いのかもしれない。試しに下半身に手を伸ばしてもみたが、結果は変わらなかった。なにかが、上手くいかない。噛みあわない。突き上げるような衝動が湧き上がってこない。あなたは、心と身体の一致しないところには、何の歓びもないことを知った。頭はクリアになったけれど、同時に暗く沈んだ気分にもなって、そんなところだけは知っている通りだった。

「ああ……」

 いったい、何をやっているんだろう。気分は最悪だったけれど、そんな下らないことでいつまでも落ち込んでいるわけにもいかない。元の身体に戻るため、あなたは行動を開始した。淡々と着替えを済まして食事をとり、まずはアリスの家の中を漁る。彼女は几帳面な妖怪らしく、諸々の作業に手間取ることはほとんどなかった。着替えも朝食の下ごしらえも、おそらくは昨晩のうちに済まされていて、あなたはその成果を受け取るだけでよかったからだ。それに身体がアリスのものであるせいか、人形を操るのも弾幕を操るのも、思いのほか戸惑うことなくやれた。身体が覚えているということなのかもしれないが、いずれにしてもそれは、わからないことだらけのあなたを少なからず勇気づけた。まだ怖くて外には出ていなかったけれど、あとで行こうという気持ちになった。アリスほどの実力を自分が発揮できるのであれば、よほどのことがない限り問題にはならないだろうと踏んだのだ。

 けれど厳密には、それはまた後の行程だった。なぜならアリスの机を漁っていたあなたには、他にやるべきことが出来た。ひきだしの中に、アリスの日記を見つけたのだ――
 早速その本をめくり、新しい方から順に読み進めていく。

 どうやらそれによると、今は永夜事変の真っ只中であるらしかった。前回、魔理沙と組んで出かけたアリスは、道中で被弾が重なりそのまま撤退したらしい。一眠りしたあと、また彼女が迎えに来る算段のようだった。なるほど、その記述でようやくあなたは、いつまで経っても外が明るくならない理由を理解する。と同時に、近いうちに魔理沙が迎えに来るという事実にも気付いて、酷く狼狽した。体調はすっかり良いし、スペルカードだって弾幕勝負だって、問題なくやれる気がする。けれど、実は自分はアリスではないなんて言ったら、魔理沙はどんな反応をするだろうか。詰まらない冗談だと笑われるか、あるいは気でも触れたかと心配されるか、いずれにしてもあまり良い結果にはならなさそうな気がする。否、どう控えめに考えても、そうとしか思えない。

 あまり芳しくない未来予想に、あなたは軽く頭を振った。ちょうどそのタイミングでりんごんと呼び鈴が鳴り、咄嗟に身構えてしまう。ぐずぐずしているうちに、ついにその時がやってきてしまったのだ――

 まだ心の準備も何も出来ていなかったあなたは、しばらくの間、アリス・マーガトロイドとして振舞うことに決めた。本当のことを話すチャンスは、いずれ巡ってくるだろう。今はとにかくボロを出さないように、落ち着いて状況を把握するのだ。

「はぁい」

 意を決して、ゆっくりとベルのなった玄関のドアを開ける。

「よお!」

 その向こうでは、黒い魔女があなたのことを見て人懐っこく笑っていた。
 それは、アリスとしてのあなたが始まった瞬間でもあった。


   ※
   ※
   ※


「アリス、下がりすぎるな!」
「わ、わかってるわよ」
「こいつの弾幕を交わすには、とにかく精密動作の繰り返しだ。一周避けきったら、必ずさっき交わした位置まで戻れ」

 魔理沙の大声に導かれて、あなたは順調に永遠亭の奥へと進んでいた。ここはステージで言うと五番目にあたる、終盤の入り口。あなたもよく知る月の兎――鈴仙・優曇華院・イナバの弾幕が、脇の下をかすって流れていく。さっきから何度も繰り返している行為だけれど、ようやく、このギリギリで交わす感覚が気持ちよくなってきたところだ。けれどさすがに濃くなった弾幕の密度に、あなたは先ほどから魔理沙の声に尻を叩かれて、どうにか避けるのが精一杯といった様相だった。永夜抄をクリアしたのはもうずっと前のことだし、そもそもモニタで見るのと実弾が飛んでくるのでは何もかもが違う。

「おいおい。前回より動きが悪くなってるじゃないか。どうしたアリス」
「ど、どうもしてないわよ。それよりまた来るわよ、ほら――っ」

 魔理沙に向けて叫ぶや否や、アメンボが水上につくる波紋みたいな円状の弾幕が、蟻の這い出る隙間もないくらいびっしりと立ちはだかる。あなたは間一髪、弾幕の薄い場所に飛び込んだ。けれど、既にそこも袋小路。逃げられる場所はないと察して、迫り来る弾幕と速度をあわせて後退する。いざとなれば、スペルで強引にでも道を拓かねばならない。事実、あなたが後退出来る余地は、もうほとんどなくなっていた。

「アリス!」
「な――!」

 ところがその時、離れた場所で魔理沙が叫び、そのまま弾の迫り来る前方へと飛び出した。

 直後、空間が見たことのない色を持って震え、眼前の百の弾が千に分裂する。魔理沙を止めることも、目の前で起こった異変に対応することも出来ないまま、あなたは立ちつくした。何に注意を向けるべきなのか、どう行動するべきなのか。頭の整理が追いついていない。いったいどうすれば――

「――アリス!」

 もう一度響いた魔理沙の声に頭を強烈に叩かれ、あなたはようやくそこで我に返った。息を思いっきり飲み込み、魔理沙の黒い影を追って正面の弾の波へと突っ込む。弾はあなたの腹を、頭をすり抜けて、その場に留まっていた。鈍く赤く光る弾幕のカーテンを抜けると、見知った黒白のドレスが目に入る。魔理沙もあなたも、無傷だ。

「グッド。足がすくんで動けないのかと思ったぜ」
「そ、そんなわけないでしょ」
「しかしまったく、可愛いうさぎだよな。余計なことをしなければ絶対に勝てるっていうのにさ」
「そうね。でもまあ、それも敵としての美学なんじゃないかしら」

 魔理沙と言葉を交わし前を向くと、ちょうど世界が元の色に戻り、弾幕が実体化した。あなたは再び弾幕と歩調をあわせて後退しながら、いろいろなことを思い出し始めてもいた。確かこの弾幕は、赤眼催眠。コツは今まさに自分たちがやっているように、幻視による攻撃判定の喪失中に、前へ出て安全な地点へと潜り込むこと。必要なのは勇気と知識と、それを徹底的にやり遂げる精密さ。そう、あなたは今、永夜抄をプレイしているのだ――

 けれど同時に、あなたは全く別のことにも気がついた。すなわち、この時間軸に紛れ込んでしまったということは、頼ることの出来る人物がかなり絞られるということだ。仮に永夜事変を解決したとして、あなたの力になりえる賢者は、永琳と紫と、理屈を超えた力を持っていそうな霊夢くらい。白玉楼の主人は何を考えているかわからないし、紅くて小さいのはもってのほか。強いて言えば図書館の魔女は候補に入るかもしれないが、逆に言うと、まだそれだけなのだ。この幻想郷では、神にも超人にも天人にもまだ会えない。いつ次の異変が起こるかわからない以上、あなたを救う手段はそう多く用意されていない。だからこそ、まさに異変の最中に迷い込んだというのは不幸中の幸いだったとあなたは思った。紫は冬眠していないし、なにより、この件を解決しさえすれば、月の頭脳とまで呼ばれる人物と会える。あの八意永琳とコンタクトが取れる――

「――っと!」
「おいおい、ぼけっとしすぎだろ。やっぱり調子悪いのか?」
「ごめんなさい。ちょっと別のこと考えてて――」

 注意力が完全に散漫になってしまっていた。けれど、とあなたは心の中で付け加える。異変解決のためのモチベーションは最高潮。あなたには、なんとしてもエンディングに到達しなければならない理由が出来たのだから。

 しかしながら、相手も終盤のボスということもあり、中々に手強い相手だった。攻略法を思い出したとはいえ、プレッシャーに精神を削られて、細かなミスが徐々に出てくる。そのうちに一度ずつ魔理沙とあなたが被弾して、いつの間にか劣勢に立たされていた。この先のことを考えれば、ここでこれ以上消耗することは絶対に許されない。あなたはそこでまた一つ思い出して、魔理沙の弾筋に自らのショットを重ねた。交互に二人で撃ち分けるように、タイミングを合わせて攻撃を放つ。今までよりも相手の消耗が早いことに魔理沙も気付いたのだろう。一瞬こちらを見て笑みを浮かべると、そのままその攻撃を繰り返す。これで、いくらかは時間を短縮することが出来るだろう。この手の小さな差がとても大きな意味を持つくらい、あなたたちはぎりぎりの勝負を行っていたのだ。

 ところが、これで僅かながらも勝勢を手繰り寄せられると喜んだのも束の間、敵の最後のスペルが発動した。月兎遠隔催眠術――左右から来る弾幕にペースを乱され、自らの動きの指針を失う。鈴仙の正面の位置を保つことすら忘れて、あなたはひたすらに弾幕に集中した。しかし、ただ避けるだけでは埒が明かない。いずれ押し切られてしまうのは目に見えていて、焦る気持ちばかりが募る。弾幕に慣れることも出来ないまま、すがるように魔理沙の姿を探す。彼女は、あなたの右手側前方で、同じく必死に弾を捌いていた。一瞬、視線が交錯する。けれど次の瞬間、

「ぐあっ――」

 魔理沙が被弾し、彼女らしからぬ苦痛の声が耳に届いた――と思いきや、その声の元から目が潰れそうな光が噴き出す。思わず目と閉じ、顔を背けるが、何が起こっているかは理解していた。魔理沙が被弾と同時にスペルを使ったのだ。

 苛烈なまでの威力を誇る魔理沙の特製魔法。その太いレーザーに塗りつぶされて、鈴仙は影すら見えないような状態になっていた。けれどもちろん、これで終わりなんかじゃない。当然、考えることは魔理沙も同じようで、彼女は振り返りもしないまま得意気に言った。

「ほら。道は作ってやったぜ」
「ええ、あとは任せて」

 短く答えて敵の目の前へ。ここまで来るのに、どれだけ魔理沙の手を煩わせたかもう数え切れない。だからこそ最後くらいはきっちり決めてやろう。あなたは鈴仙の目と鼻の先に飛び込むと、躊躇うことなく攻撃を放った。あなたの人生初のスペルが確かに鈴仙を捉え、直後、その場に留まっていられないほどの爆発があなたを襲った。僅かに後退し、まばゆい光の奥を睨みつける。手応えはあった、けれどまだ気を抜けるはずなどない。この爆煙の向こうには、まだ――

「いいや、終いだ」

 魔理沙が、ぽつりと言った。徐々に視界が晴れ、その奥に、攻撃に耐え切れず服を汚した鈴仙の姿が見える。彼女は自分が敗れたことが信じられないと言うように呆けていて、攻撃が再開される様子は一切なかった。張り詰めた気持ちが切れる。あなたたちは勝ったのだ。しかし疲れから身体は泥のように重く、あなたは魔理沙に支えてもらわねばならなかった。初めて放ったスペルというものに、心臓はまだバクバク鳴っていた。腰が抜けていないのが嘘のようだ。

「やれやれ、ちょっと苦戦したな。アリスがあの交互に撃つやつを思いついてなかったらどうなってたことか」
「あれは――あなたのショットを見てたらなんとなく頭に浮かんだのよ。思ったとおり攻撃力が上がってよかったわ」
「まったくだ」

 話しながら、魔理沙から離れた。いつまでももたれかかっているのも恥ずかしかったし、ようやく、心臓の方も落ち着いてきた頃だった。それに、あなたには大事な目的があって、その為にはぐずぐずなんてしていられない。

「さ、行きましょう」

 振り返って魔理沙に告げる。

「おう」

 彼女はあなたに向けて、いつもの人懐っこい笑顔を浮かべていた。その彼女が掲げた手のひらに、あなたも手のひらを打ちつけた。ぱちんと乾いた音がして、指がじりじりと痺れる。耳に、心地よい余韻が残る。あなたは、心の底から今この瞬間を楽しいと思った。

「へへ。行くか」
「ええ」

 役割を変えてもう一度同じやり取りを繰り返すと、そのまま二人で屋敷の奥へ。

 もはや異変解決への障害は何もなかった。永琳を撃破したあと、輝夜に会うためにはもう一周しなければならないことを、あなたはすっかり忘れていた。


   ※
   ※
   ※


 結局、最終ステージで何度か撤退を余儀なくされたものの、あなたと魔理沙は輝夜を倒すことが出来た。その後、関係者の間で顔見せのような場があって、それぞれの事情を確認しあう。それはつまり、輝夜をはじめとする永遠亭の面々が正式に幻想郷の一員になったことを表すものであり、そのまま宴会へとなだれ込むのも自然な流れであった。と同時に、あなたにとってもこれは初めての酒席であり、少なからず期待を抱いてもいた。絶対に手が届かない存在のはずだった少女たちと、杯を酌み交わせる奇跡のような機会なのだ。あなたが喜ばないわけがない。  準備の方も着々と進んでおり、料理にお酒、その他余興の手配なんかもほぼ完了。あとは各々の席に配膳をするばかり。あなたも酒を両手に抱え、参加者の杯に注いで回っていた。と、その途中で霊夢の姿を見つけ、弾んだ声で話しかける。彼女は魔理沙と何事かを話し込んでおり、気の抜けた締まらない表情で座っていた。

「ああ、アリス。あ、お酒持って来てくれたの、ありがとう」
「これ全部あなたのってわけじゃないんだけど、まあいいわ。それより今回は私と魔理沙が手柄を頂いちゃったけど、博麗の巫女としてその辺どうなのよ」
「別に、私は問題が解決しさえすればどうだっていいし、むしろ誰かが面倒なことをやってくれるのは大歓迎だわ」

 と、大真面目な顔で答える霊夢に、思わず笑ってしまう。あなたの知っている霊夢なら、きっとこう言うだろうと想像していた通りの返事だった。
 そんなあなたを見て、魔理沙が続ける。

「しかし、まあ、今回はアリスと組んで正解だったな。ときどき変だったけど、弾幕の攻略法やショットの撃ち方では随分助けてもらったぜ」
「え? それはそうね、感謝しなさい。というより、魔理沙はなんでも力任せに解決しようとしすぎなのよ。言ったでしょう、弾幕はブレインだって」
「いいや、そこは譲れないね。弾幕はパワーだぜ」
「どっちでもいいから、料理持ってきてよ」
「ふふ、霊夢って意外と食い意地張ってるわよね」

 あなたは苦笑交じりにそう言うと、料理の余っていそうな席を探して周囲を見渡した。しかしどこもまだ料理は不足していて、こっそり拝借することは出来なさそうだ。仕方ない。わざとらしく肩を竦めて踵を返す。台所に行って、配膳を手伝おう。霊夢のリクエストに答えるというのもあったけれど、なによりあなた自身、早く宴会をはじめたいと思っているのは確かだった。

「おお、悪いなアリス。代わりにこっちは、席の準備とか進めておくからさ」
「ええ。そこの酔いどれ巫女にもちゃんと働かせてよ」
「はは、任せとけ」

 魔理沙と笑いあって、あなたは背を向けたままひらひらと手を振った。彼女たちといると会話が尽きない。まだ多くを語ったわけではないが、そんな予感があった。きっと楽しい宴会になるに違いない。

 ところが――

「で、さっきから気になってたんだけど――あんた、誰?」

 ――あなたの幸せな時間は、霊夢のそんな一言で粉々に打ち砕かれた。

「ん、なに言ってるんだ霊夢。誰もなにも、どう見たってアリスじゃないか」
「うん、まあ。それはそうなんだけど。でも、紫はアリスにはしばらく会わないって言って帰っちゃうし、なにより私がしっくりこない。だからもう一回聞くわ、正直に答えて――あなたは誰?」
「おいおい、もう酔っ払ってるのか? どんな変装の名人だって、これだけ完璧に成りすますことなんて出来っこないぜ。人形の扱いも、扱うスペルも、何もかもアリスじゃないか。なあ?」

 魔理沙がそう言って、少し怪訝な声であなたに同意を求めてくる。あなたはというと、あまりの不意打ちに頭の中が真っ白になっていた。何をどう言えば良いかわからない。しかし黙っていては霊夢の言葉を肯定しているようなものだ。あなたは上ずった声を隠しもせず、大慌てでがなりたてた。

「あ、当たり前でしょう。私がアリス・マーガトロイド以外の何に見えるっていうのよ。きょ、今日の霊夢はどうかしてるわ」
「そ、そうだよな。ほら霊夢」
「うん……まあそうね。確かにあなたはアリスだわ。私の勘違いだったみたい、ごめんなさい」
「あ、いや、謝ってもらうほどのことじゃないけど。霊夢が変なこと言うのも珍しいことじゃないし」
「あら、それは聞き捨てならないわね。私の変な言動なんて、魔理沙の百分の一くらいなものよ」
「ふふ、それはそうね」
「おいおい、なんでいつの間にか私が悪者になってるんだよ」

 魔理沙が笑いながら言って、それでその場はどうにか収まったみたいだった。
 けれど実のところ、あなたの背中はびっしりと汗をかいていて、服が張り付いて気持ち悪いほど。いつかは言わねばならないことなのに、言い出せなかった。本当のことを言ってはいけないという直感が、あなたの口をきつく閉じさせていた。けれどその直感も、むしろ悪寒と言っても良いような嫌な予感だ。あなたはそう、霊夢のあの台詞を聞いた瞬間、吐き気すら覚えていたのだから。

 あなたは鳥肌の収まらない身体を抱えるようにしながら、とぼとぼと台所へ向かっていた。けれど心の中はまだぐちゃぐちゃで、考えがほとんどまとまらない。このまま彼女たちの前にまた顔を出すのは不可能のように思えた。さっきまで自然に笑い合っていたのが嘘のようで、どうすれば良いか見当も付かない。

 そのまま、俯きながらどのくらい歩いただろう。いつの間にか台所の近くまで来ていたあなたに呼びかける声があった。

「あら、あなたは」
「え、あっ――!」

 はっとして顔を上げ、そのまま手を合わせて驚く。そうだ、自分は元々、この人に頼るつもりで永夜事変をこなしてきたのではなかったか。そのことを思い出して、小走りにその元へと走り寄る。美しい銀髪のその麗人――八意永琳は、不思議そうにあなたを見つめていた。

「あ、あの私、あなたに相談したいことがあって――」
「ずいぶん藪から棒ね。えっと、アリス・マーガトロイドさん?」
「いえ……違うんです。驚くかもしれませんが、私はアリス・マーガトロイドじゃないんです」
「……何を言っているの?」

 あなたはそのまま、全てを彼女に打ち明けた。
 あなたは本当はアリスではないということ。
 目が覚めたらこの世界にいて、身体がアリスのものになっていたということ。
 そのまま魔理沙と異変解決に出かけたこと。
 あなた本来の知識を頼りに、永琳や輝夜を撃破したこと。

 まくし立てるようにそれらを話し終えてから、おそるおそる永琳の表情を伺う。ただの妄想や世迷い言と片付けられてしまうのがもっとも怖いことだった。なぜならあなたは真剣で、打ち明けたことはすべて本当のことで、

「私は――俺は、元の身体に戻りたいんです!」

 それが偽らざる本心だったからだ。楽しいこともあったけれど、それでもあなたはあなたであり、一生アリスとして生きていくなんてことができるはずもない。

「私を騙して得することなんて、あなたにはないでしょう。信じるわ、少なくともあなたが真剣に悩んでいるということは。だけど――」
「だけど?」
「私は本来のあなたも、本来のアリスも知らない。元からアリスの中にあなたがいたのかもしれないし、あなたの中にアリスがいたのかもしれない。それともあなたの言うとおり、全く別の世界からあなたがやってきた可能性もある。だけど私には、いいえ、おそらく他の誰にも、その判断は出来ない。今この瞬間、あなたがアリスの中にいるという結果しかわからない。だから――」
「だから、なんだって言うんですか!」

 煮え切らない態度に思わず詰め寄ると、彼女がまた言い辛そうに口を開く。

「あなたには、今日やったことをこれからもずっと続けることをお勧めするわ」
「それって――俺にずっと、アリスを演じ続けろってことですか」
「そうよ。大丈夫、妖怪の寿命は長い。あなたには膨大な時間と、元のアリスが残した記録がある。遠からずあなたこそがアリスとなれる。いいえ、放っておいたって、確実にあなたはアリスになっていくでしょう。肉体の縛りというのは、それくらい強力なものよ」
「違う! 俺が求めてるのはそんなんじゃないんですよ。なんでわかってくれないんですか――」

 あなたは怒りも露わに永琳に叫んだが、すぐに冷静になって背を向けた。この人はあなたの希望を叶えてはくれない。今のやり取りだけでも、それを理解するには十分だった。けれど、それも仕方のないことだろう。いくら天才といっても、何もかもを解決できるわけではないし、彼女はまだ幻想郷に馴染んですらいない。言ってみればあなたと同じような境遇なのだから。

「私はあなたにとっての最善を提案しているつもりなんだけどね」

 しかしそんなあなたの背に、再び澄んだ冷静な声が届く。無視しようかとも考えたけれど、あなたは結局そうすることは出来なかった。さっきからずっと、寒気がとまらないのだ。何かに縋りたくてたまらないのだ。そんな心細い状況で、誰かの手を振り払うなんて出来っこなかった。

「あなたは今こうして意識があるのだから問題ないでしょう。けれど、あなたの言う本来のアリスは? 彼女は今どういう状況なのかしら」
「そ、そんなの――」

 知らない。そう口にしかけて言い淀む。

「わからないわよね。そう、誰も知らない。たぶん一番近いところにいるあなたがわからないなら、他の誰にだってわかりっこない。だけど一つだけわかっていることがあるわ。何だと思う」
「……わかりません」
「簡単よ。つまり、アリスの友人知人たちは今の状況をきっとこう解釈するということ――アリスはあなたという存在に身体を乗っ取られたんだと」
「は、何を言って……俺は何も……」
「結果としてそうなっているのは事実でしょう。だったら、いくらあなたが身に覚えがないと無実を主張しても、博麗霊夢はどう思うかしら。友人の身体を乗っ取った正体不明の精神生命体を、博麗の巫女はどうすると思う? あなたという異変は、〝解決〟されてしまうのではなくて?」
「そ、そんな馬鹿な話……」

 あなたは彼女に背を向けたまま立ちつくした。けれど本当は、彼女の言った可能性も既に知っていたのだ。さっきの霊夢の、冷たい問いかけを聞いた瞬間からずっと。永琳はあなたが目を背けていた問題を、看破したに過ぎない。

「なんで……おかしいですよ。俺はこの世界がフィクションだって知ってる。こんな世界、本当は全部嘘っぱちだって知ってる。なのになんで、その中で命の危険を感じなきゃいけないんですか!」
「ふうん。私たちは本当は嘘なんだ?」
「そうだよ! あんたも霊夢も、アリスも魔理沙も、他の人たちも全部、この世界全部が嘘だ! フィクションだ! 正しいのは俺だ、俺がいた世界だ!」

 飄々とした態度に積もり積もった不満や恐怖が爆発し、あなたは永琳を怒鳴りつけた。けれど、彼女はそんなことで怯むような人ではもちろんなくて、まるで何事もなかったかのようにさらりと言う。

「そう。まあ今のは聞かなかったことにしてあげるわ。どのみち、私たちには関係がなさそうだし。あとはあなた自身が考えて、思うように行動すればいいわ」
「くそ……くそ……」

 あなたは大いに混乱しながらも、燃えるような激情に身をやつしていた。と同時に、両親のこと、家族のこと、小学生のころに仲の良かった友人のこと。中学の頃の思い出。高校時代の大変だったこと。そんな時間を一緒に過ごしてきた仲間のこと。大好きな趣味。将来の希望や夢。何もかもひっくるめた昨日までの自分。それら全てを思い起こしながら、頭をかきむしる。人間である以上、永遠に続くことなんてないとは知っていたけれど、いくらなんでもこんな終わり方なんてあんまりだった。否、こんな理不尽なんてあってはならない。許せるはずがない。

「なんで、こんなことに……」
「一つだけアドバイスしてあげるわ。あなたは人形遣いよね」
「〝アリスは〟そうですね」
「だったら人形を造りなさい。万が一、あなたがアリスを続けられなくなった時のために。精神はより適合性の高い肉体に宿る。つまり、いつかあなたがその身体から追い出されるようなことがあったとき、依代となりうるように。限りなく精巧で、ヒトの身体に近くて、本来のあなたに近い人形を」
「……それって、自律人形ってやつですか」

 それはたしか、元のアリスの長年の研究テーマでもあったはずだ。

「そのときが来るまで、自律させる必要はないけどね。ただ、自律しうるほどの人形には自然と意識が宿る確率だって高くなるし、〝何か〟が宿ることが出来る可能性だって高くなる。そうでしょう、人形遣いさん?」

 永琳は芝居がかった口調であなたに問いかけると、捉えどころのない表情でうっすら笑った。
 けれどそんなことはもう、あなたにはどうでもよかった。なぜなら彼女の台詞は、追い詰められたあなたに残った一筋の光明だったからだ。自律しうるくらい完璧で、本来の自分に限りなく近い、あなたの人形さえ造れれば。それは正しく、あなたの全てになりうるポテンシャルを秘めている。雲を掴むような話ではあったけれど、他に寄る辺もないあなたには、最後の希望だった。それに今のあなたはあの人形遣い、アリス・マーガトロイド。こと人形に関して言えば、絶対に不可能なことなんてないはずだ――

 あなたは複雑な気持ちで永琳に礼を言うと、宴会のことなんてすっかり忘れて家に帰った。そしてアリスの日記を引っ張り出して、空いたページに人形造り計画の構想を書き込んでいく。やるべきことはたくさんあった。技法の習得はもちろんのこと、様々な魔術的要素の研究だって欠かせない。素材も、機構に対しての理解も、人形の操り方も、これから前のアリスの研究記録から学ばねばならない。それから――

「そうだ自分。自分のことだ」

 無意識に声をあげ、何よりもまず、造り上げるべき人形の造形を、はっきりとさせておかねばならないことに思い至る。目を閉じ、あなたは必死に思い出そうと記憶を辿った。自分の名前。自分の身長や体重。自分の声。けれど、どれだけ考えても、唸りながら部屋中を歩き回っても、わからないことが多すぎることを知り、あなたは愕然とした。脚の長さも、爪の色も、髪質も、胸囲もわからない。数日前に出来た虫刺され跡は、左腕のどの辺りにあっただろうか。局部の大きさは、後ろ姿の雰囲気は、いやそれどころか、自分の顔の作りさえも、正確なところがわからない。あなたの中に、あなたの本当はなに一つなかったのだ――

「はは、ははは……」

 なにがこの世界は嘘だ。なにが自分がいた世界こそが本当だ。あなたは先ほど永琳に投げた言葉が、今度は牙を向いて自分を食い尽くそうとしていることを知った。半狂乱になりながら、真っ白なページに思いつく限りの自分の特徴を書き記していく。慣れない筆記具で、下手くそな似顔絵を描いてみたりもした。けれどどれもこれもしっくりこず、描いては破り捨て、また描いては破り捨てる。次第に高さを増していくゴミのタワーは、あなたの絶望が積み重なっていく様子そのものだった。とはいえ、ゴミ箱を蹴飛ばしてみたところで、あなたの心が晴れるわけでもない。部屋が汚れるだけだ。

「いや、違う。違うぞ……」

 少しの間、あなたは問題のゴミ箱を思い切り蹴飛ばす妄想に逃げ、すぐにより重大な事柄に気付いて我に返った。そう、身体的特徴はまだ良いのだ。多少の美化や誇張は、誤差の範囲だと無理やり納得することも出来る。だが、あなたをあなたたらしめている思い出や記憶の数々。それらを失っては、あなたはあなたとして生きていけない。事実、あなたはもう、小学校のクラスメイトの名前をほとんど覚えていない。高校に入学した時のドキドキを、もう覚えていない。人は忘れる。よほど大事なことでない限り忘れる。繰り返し繰り返し、触れ続けているものでないと覚えていられない。覚えているつもりで何も覚えていなかったという事例を、たった今あなたは自分の身体のことで思い知ったばかりだった。だからどうしたって、あなたはあなただった頃のことを忘れていくのだ。極端なことを言えば、この世界に来る前の最後の日のことだって、既に全部を覚えているわけではないのだから――

「はっ、ははは……」

 いったい、何が嘘で何が本当だったのだろう。誰も嘘なんて言っていない気もするし、皆が嘘を言っているような気もした。そもそも、自分とはなんなのだろうか。本来のアリスという人格は存在したのだろうか。どうして、こんなことになってしまったのだろう。

 あなたはとうとう机に突っ伏して、両手で顔を覆った。目を閉じた拍子に、瞼から涙がぽろぽろと零れ落ちる。インクが滲んでしまうかもしれない。恐る恐る目を開けて、日記を閉じる。外を見る。窓からはいつの間にか日の光が差し込んでいて、世界が動き出したことを物語っている。幻想郷は喩えようもないほど晴れやかで、柔らかい風が外の木々を揺らしていた。

 ほけきょと、どこかで鶯が鳴いた。あなたはもう嗚咽を堪えることも出来ず、声をあげて泣いた。耳に届くその鳴き声だけは、あなたが元の世界で聞いたものと同じである気がした。

とりあえずおっぱいは揉みますよね
強気で攻めるわ名古屋嬢
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コメント



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1.7mayuladyz削除
文書は良く書けていたし、発想はとてもユニークだったと思う
ただ、物語として説得力に欠けていたような気がした
なんか物語に入っていけなかった すまぬ(´・ω・`)

まずは、アリスと入れ替える前に
読者に心の準備をさせた方が良い気がした
冒頭でいきなり「アリスになった」と言われ
「お、おう…」( ゚д゚)ってなったよ

アリスと入れ替わる前に
「やっぱりアリスちゃんが最高だぜ!!」
みたいなシーンを入れておけば
アリスになった時でも
「俺のアリスへの愛が奇跡を生んだ!」
と読者は思うかもしれない。 たぶんだけどな(´・ω・`)

それにアリス最高だぜシーンを入れると
なぜアリスを選んだか?
と言う理由も読者に合わせて提示できるから
一挙両得だと思うよ

それから
やっぱり元の世界に帰りたいと言うのも
少々説得力に欠けていたよ

俺は別にアリスでも、いやアリスでおkって思ったよ

どうせなら、永遠亭組にやられてひん死になったり
お前は誰だよ!!ってみんなから嫌われたり
または、、アリスが元に戻してほしい!
とかの描写があれば説得力があったと思うよ

この腐敗した世の中より
幻想入りを希望している人は
多いかもしれないからね(´・ω・`)

それから残りは感性の問題になるので
参考程度に聞いて欲しい

入れ替わるのは雲山の方が面白かったと思う
読者で雲山になりたい人はたぶんいないと思うから

おそらく前例がないと思うので
読者の好奇心を煽れたかもしれない(もしあったらすまぬ (´・ω・`)  )

「雲山になりますた」って言われたら
「はあ?!」と怒りや悲しみ、そして羞恥心もかな?
読者はアリスと入れ替わった喜びよりも
多くの感情が揺れ動いたと思う

と素人が知った風な口を聞いているけど
許してあげて下さい(´・ω・`)

あとわしは尻ですね(´・ω・`)V
2.6あらつき削除
おっぱいにぜんぶもってかれた
とりあえずおっぱいは揉みますよね
3.8がま口削除
主観視点の物語は斬新な良作か、残念な仕上がりになるかが多いのですが、この作品は前者でした。
ある日突然幻想郷の一員になるなんて、夢のような話ですが現実にはたまったもんじゃないですね。
アイデンティティーを失った主人公の今後が気になる作品です。
あと、後書きがあまりに同感過ぎてもう(笑)
4.5みすゞ削除
不思議なお話でした。幻想的でちょっとホラーで、結末も興味深いものだったと思います。ただ、おっぱいは許さない。
5.8PNS削除
いえ、たぶんアリ藍とかアリフランとかアリヤマメとか、マニアックなカップリングを目指します。

それはともかくとして、発想が凄い。
自律人形を作る動機などは「なるほどぉ」と感心してしまいました

6.6ナルスフ削除
二人称小説とは珍しいものを・・・
しかし正しい二人称小説の使い方と言うか。しかも憑依系TSシチュとか。まぁとりあえずおっぱいは揉む。
絶望エンドっぽいのはまぁ、俺らじゃ所詮その程度ですよね。
実際中学校以前のことはほぼ覚えてないし、親しい友人以外は高校時代もおぼつかない。
まぁ、人間ってのは忘れる生き物だからしょうがないよね。
古代中国の偉い人も「ついにあらゆるものを見聞し、頭の中に天下をおさめて、しかもそれらをすっかり忘れて戻ってまいりましたあーッ!」って言ってたし。
7.4道端削除
 あーなんかもやもやする。すごくもやもやする。
 とりあえず主人公である「あなた」の行動に私の意識がついていけてない感じがしてもやもや。違う、この場面だったらもっとこうするだろ! とか、そうじゃない、なんでここでそう考えるんだ! みたいな部分が多くて、それなのに、あえて「あなた」で通されるのですごくもやもやする。
 オッパイだって、そんなにがっついて揉まないし(いつかは揉むけど)。
8.9名前が無い程度の能力削除
つまりあとがきこそが真理である!
…いや、本当に。
9.5生煮え削除
中盤の永夜抄をそのままなぞるパートは要らなかったと思います。読者が既に知っている展開なわけですから面白味が薄く、だれてしまいます。それだったら他のキャラとの日常的な絡みで主人公が戸惑ったり喜んだりすることを描いたほうが興味を引くかと思います。後半の主人公が絶望していく展開はなかなか味わい深く面白かったです。
10.4きみたか削除
うあーこえー!これ元々のアリスさんどうなっちゃったんですか。でそれで嘘を突き通してたら同化を進めざるを得ないという描写。アリス側の文もついていたら面白かったかもしれない。
後書きに敬意を表して一点減点(え
11.1エーリング削除
永夜抄は仕様上被弾した側は食らいボムを発動する事が出来ません。相方がボム2個消費のボムを撃つ形になります。魔理沙が弾食らって魔理沙がマスタースパークを撃てるのは魔理沙単騎のみです。後3次元の世界で2次元の弾幕ごっこを再現するならZ軸を想定しない理由付けが欲しかったです。
12.6時間が足りない!削除
自分がまったく別の存在、それもゲームのキャラクターになってしまう感覚というのはどんなものなのでしょうね。
後書きには完全に同意します。
13.8智弘削除
今回の話の中でけっこう好き。体毛の有無も確認したい。
14.6K.M削除
なんとも救われない話で……。しかしマリス砲とはまた懐かしい。避ける意味の交わす、って躱すだったような。